稽古再開
―新しい稽古様式―

　新型コロナウィルスの影響で３月から休止していた稽古を6/13から再開しました。
　３か月のブランクは初めての経験です。
　ふつうは３か月もあくと技術に支障が出るものですが，メソッドは感覚の技術であるためか，みなさん低下をほとんど感じさせません。
　｢もう感覚忘れましたわー｣とか言いつつ，みなさん２，３回やるともとどおり。
　おもしろいものです。

　さて，新型コロナ対策として新しい生活様式が提案されていますが，われわれとしても稽古様式をどうするかを考える必要がありました。
　マスク(かフェイスシールド)着用，手指のアルコール消毒，稽古場の換気は行うとして，その上で，どのような稽古をするかが問題です。
　まず思いつくのは，

�@従来と同じ稽古をする(身体どうしの接触を伴う)。
�A非接触の技法だけを稽古する。

ですが，今回は新たな発想で，

�B道具を使う(身体どうしの接触はない)。

を試してみることにしました。

　具体的には30cmほどの短棒を使います。
　｢接触・侵入・移動｣というメソッドの原理とその感覚は，棒を介しても通用するはずです。
　実際試してみたところ，｢つつみ｣｢きり｣｢あて｣｢かこみ｣については成立することがわかりました。
　しかも棒を使うことでよりシャープに刺激が伝わり，従来の稽古よりもポイントがわかりやすいのです。
　今回のような事態がなければ，棒を使う稽古を試してみることもなく，この発見はなかったことでしょう。
　怪我の功名ですね。
　当分この路線で，棒を使ったメソッドを洗練させていこうと思います。

　(2020年6月14日 浜口)

トップページに戻る